満足度★★★
欲求不満の塊
すべてが欲求不満。
カーテンコールが3回あったのも、欲求不満の捌け口を求めた拍手です。
別に社会批判や混沌をはっきりさせてほしいとは思っていないのだけれど、メッキの臭い色気も、ビーチャムの蒸れた世俗も、不良淑女のエッチなくすぐりもみんな説明尽くされていて、私が自分の中で考える妄念は何も残されていない。全部演出しきっていて、全部舞台装置されていて、考え付く小道具は全部惜しげもなく、ほんとに全部、千田も串田も中村座も抑えました。亜門流の優等生演出の見本でしょうか。でもやっぱり欲求不満が固まって渋谷の町で酒を飲みたい。最後に、公演カタログのデザインについて、字が小さい色が悪い表紙が光って客席で気になる。三上のコメントは、欲求不満だと言ってるのでしょうか?