全段通し仮名手本忠臣蔵(2020) 公演情報 遊戯空間「全段通し仮名手本忠臣蔵(2020)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     初日を拝見した際、30日は休演日ながら、ワークショップをやるというので、これだけ優れた舞台を作ることのできる方法、手法とは何か? と在り来たりな発想で伺うことにしたのだが。13時から17時まで途中10分の休憩を挟みあっという間の4時間。ただ、観ているこちらも参加型でもあり、全十一段を通した後は呆けたような状態であった。全身全霊、作品との格闘である。ワークショップも無論華5つ☆。(追記2月1日02:17)

    ネタバレBOX

     役者陣に交じって朗読に参加した人達の中には、腹筋が痛くなったという方もいたぐらい、実は激しいトレーニングである。というのも全十一段のうち息抜きができるような部分が無い。七五調の古文によって描かれる台詞内容は、殆ど総ての段で命賭けの対峙である為、気の休まる暇もないのである。だから、ぼんやり眺めて居るだけなら立ったり座ったりと動作は大して大きくないように見えるかも知れないが、演じる者の内面では実に激しい精神的・知的・肉体的葛藤を通して内面化されたもの・ことを身体表現として表出すべく、将に格闘が行われているのである。それは、古語によって描かれた命そのものの葛藤と現代日本に生きる我々との真向勝負でもある。

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    2020/01/31 03:06

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  • 皆さま
    少しだけ追記しておきました。

    2020/02/01 02:24

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