十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men- 公演情報 feblaboプロデュース「十二人の怒れる男 -Twelve Angry Men-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2020/01/10 (金) 20:00

    古くは1985年の石坂浩二演出、1992年の俳優座から、ULPS(2011年)、劇団チョコレートケーキ(2011年)、オフィスコットーネ(2011年)、えにし(2015年)、東京ジャンクZ(2018年)、ナイスコンプレックス(2018年)、劇中の休憩で休憩をとったもの(2013年)、四方囲みにしたもの(2015年)など二桁回数観ている作品ではあるが、戯曲自体の出来に加えてそれぞれの演出・アレンジの違いもあり、さらによく知っていて先が読めるだけに「来るぞ来るぞ……キターーーっっ!!!」も複数あって何度観ても面白い。
    (ちなみに劇中の休憩で実際に休憩をとったものは休憩前後のバランスが悪く、四方囲み客席は見取図を掲示できず(各陪審員にA4サイズの紙で渡した)ともに「やってはいけない演出」だと思う)

    常々思っていることの一つに「悪役・憎まれ役が憎たらしいほど物語は盛り上がる」というのがあり、本作はまさしくソレで、根強い有罪派(論理的な4号は除く)の「なんだコイツ!」度の高さたるや。(笑)

    また、一昨年の東京ジャンクZ、ナイスコンプレックスの公演同様、元の戯曲にある「議論に入る前の席の交代」を省いたので、陪審員たちが番号通りに並んで座っいるのも終演後に役者名の確認がしやすくて親切。(戯曲では一旦陪審員番号通りに座るものの「この席は風が入って寒い」と言う人がいて、「じゃあ私と代わりましょう」となり、番号がワカりにくくなる)

    なお、今まで「ナイゲン」を観ていて「十二人……」を思い出したことはあったが、今回は観ながら「ここがナイゲンのアレの元ネタか?」があり、そういう意味でナイゲンファンがこれを観ても面白い筈。(例えばナイゲンの議長が何度か口にする「あの台詞」は「十二人……」のまんまだし、どさまわりのキャラは「十二人……」の人物2~3人の混合だし、まだ他にもあるし、そういう楽しみもある)

    さて、次に本作を観るのはどんな配役、どんな演出になるのか、今から楽しみ。

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    2020/01/16 11:38

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