アルトゥロ・ウイの興隆 公演情報 KAAT神奈川芸術劇場「アルトゥロ・ウイの興隆」の観てきた!クチコミとコメント

  • 3時間5分、休憩15分込み。ギャングのウイ(草彅剛)の成り上がり物語は、ヒトラー率いるナチ党の台頭をなぞる。ファンク・ミュージックの生演奏(オーサカ=モノレール)で踊って歌って客席通路使いまくり♪ めちゃ楽しいしカッコいい!

    ネタバレBOX

    ウイは権力者に取り入り、暴力をチラつかせて勢力拡大していく。節操なしの恫喝と囲い込み、仲間割れ(内ゲバ)など、ならず者あるあるのオンパレード。物語進行に合わせて、字幕パネルにナチス勢力拡大の史実をテキスト表示。まんまヒトラーなのが恐ろしい。

    場面転換ごとにバックバンドの生演奏で大盛り上がり。3人の女性ダンサーも超かっこいい!ノリノリのライブとダンスが異化効果になる。

    大音量の音楽に身を任せて浮かれてると、冷や水を浴びせかけられる。狙いバッチリ。痛快。
    通路で俳優に「手を上げろ!(ハイルヒトラーのポーズをしろ)」と言われて、手を上げちゃうお客さんは少なくなかった。

    可動式の大道具やパネルに文字(曲名?歌詞?)を映す。大量の電球と照明とのコンビネーションも派手で楽しい。鮮やかな色使いの衣装はデザインも攻めていて眼福。出演者の誰もがかっこよく見えた。何度も着替えて複数役演じる趣向もいい。役を演じる俳優がうっすら白塗りしているので、虚構を冷静に眺める姿勢をキープできた。

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    2020/01/12 21:57

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