エリザベート 公演情報 梅田芸術劇場「エリザベート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    スタイリッシュでクール!
    東宝ミュージカルでも宝塚でもない、本場「エリザベート」、
    ブロードウェィでもロンドンミュージカルでもない
    ウィーン版ミュージカル。
    華やかさはなく、退廃的で、非常にダークな感じ。
    これは、日本版を愛している観客達に
    「こんなんもありますよ」って紹介しているような作品。
    この作品を、この演出で始めてみたら
    何がなんだかわからないかもしれない。
    でも、金髪の出演者達は、みな優雅で貫禄があり
    ヨーロッパの雰囲気をかもし出している。
    演出は非常に研ぎ澄まされた雰囲気があり、
    ベタで説明的なセンチメンタル調な台詞回しもなく
    舞台装置も洗練されていて、垢抜けた感じはする。
    もちろん、話を全部知っているのが前提ですが。
    日本国産のエリザベートを何回も見ている僕にとっては
    瑞々しさはないものの
    わざわざ大阪まで行って見る価値がある作品だった。

    ネタバレBOX

    ベテランのマヤなんたらって主役の女性、なんでも10年以上
    エリザベートを演じているようなんだけど、ベテランな分だけ
    正直ババァです、貫禄がありすぎて、ゾフィ(姑)のほうが
    似合ってる。風格はあるから、真ん中に立つと
    光ってはいるんだけどね。
    何もない一路真輝とは雲泥の差。
    でもやっぱりね、一つの役に執着しちゃだめだよ。
    役は与えられりゃ、ダレでも数を重ねていけば
    それなりになるんだから。
    映画「フラガール」で、しずちゃんが、それなりにフラダンサーに
    見えるようになったじゃない。
    役柄にあった世代の人に、どんどん循環させていってこそ
    作品が進化するってもの、その役者さん自身もね。


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    2007/04/09 14:20

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