満足度★★★★★
鑑賞日2019/10/26 (土)
役者による「登場人物の作り込み」があまりにも緻密で、各々がとても特徴を出しているのに驚く。(中でも鳩川七海さん演じる隠岐の振る舞いは非常に目を惹いた。)各々がその半生で何を背負い、何により歪んでしまったのかが顕著に伝わってくる。そして、前半で急激に纏まる集団の順風満帆さが… その纏まりで留まることなく、図らずもその変化のベクトルの勢いゆえに、暴走して内側から引き裂くように様に崩壊を起こす過程に、人間関係のリアリティを見た思いだ。人となりの描写に「詩」が具体的かつ効果的に使われるのもお見事。
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2020/01/08 22:23
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