満足度★★★★
鑑賞日2019/04/13 (土)
育ちと環境で擦り込まれた様なとめどない劣等感、否応なく覆い被さってくる現実の閉塞感… 辛いなぁ。そこに、諦観、不満の捌け口、足掻き、そして一か八かに賭けた策謀… ささやかで様々な悲喜こもごもが滲んで映る。あの空気の中、チェンの緩衝材ぶりが良い味で好き。そしてあの〆がもう堪らない。何という救いか。この有る無しで作品の印象は一変する。お見事としか言いようがない。あと音。音がホント良かった。ほぼ素舞台の中に演技と相まってリアリティある世界を形作った。
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2020/01/07 23:48
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