カタロゴス-「青」についての短編集- 公演情報 劇団5454「カタロゴス-「青」についての短編集-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

    ■120分強■
    未来社会を舞台にした軸ストーリーがあり、その中で三つの短編が展開。この三編が何の変哲もない普通の話で、短編に客が求めるキレも奇想も無し。テーマである「青」とどうつながるのか、不明な短編も。5454久々の新作とあって期待したのだが……

    ネタバレBOX

    人工授精で命を授かり人工子宮から生まれてきた“人工子宮児”の少年が軸ストーリーの主人公。隔離施設に入れられているその孤児が様々な「一般人」の日記を読んでいるのは、両親の性交によって生まれた「普通」の人々の暮らしぶりを学び、より「人間らしく」なるため。むろん、市井の人々の日記だから特段変わったことは起こらず、適齢期の女性の失恋譚、ニートの兄を持つ女性の結婚苦労話、某女子大学でバドミントン愛好会に所属する女性の活動記録と、話としてはどれも平凡。二つめの話は結婚相手の男のサイコパスぶりが徐々にあらわになってゾッとさせられるが、この程度のサイコパスなら身の回りにいてもおかしくなく、奇想モノとしてはまだまだ弱い。
    そもそも、日記である以上、日常の域を超えない普通の話が書かれているのは当たり前。“短編=日記”とした時点で、短編集としての醍醐味を欠くことは分かっていたはずなのに、なぜ別の趣向を模索しなかったのだろう??

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    2020/01/04 22:41

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