満足度★★★
衰えたり
時代の移りは残酷です。どんなに光り輝く金銀ふりまき、照明に明々と照らされても、、何もなかった時代に燃える向上心と世界を独り占めする愛情や自負心は影も形もなく、薄汚れた世俗と独りよがりな世界観や来世妄念にまみれた老残があるばかり。あの時代の腹のそこに響いたせりふは、今は上滑りでだれに向かっているのか、天に向かって述べる台詞は、天から降ってきて、舞台の上で空回りするばかり。天に唾する仕儀と成り果てた。地平線を描いた若松。倒れこみこそなかったが年を感じさせない麿さんの姿勢のよさはさすがです。古典として時代を超え切れなかった典型で時代認識がずれ始めてるということでしょうか?今マリーさんはどこに行ってるんでしょうね。ちょっと哀しい。家賃払えてないでしょ。