第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』 公演情報 DULL-COLORED POP「第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/28 (水)

    DULL-COLORED POP 福島3部作の第1部『1961年:夜に昇る太陽』(2時間)
    28日の福島三部作通し上演で拝見。

    さすがにジャストでないものの、ほぼ同世代の人間なためか、三部作のうち、本作に一番親近感を覚えた。

    ネタバレBOX

    高度経済成長・所得倍増計画への明るい希望
    (全国で公害問題が露呈する前の)『鉄腕アトム』に象徴される科学への万能信仰
    かといって、戦争の惨禍の記憶は未だ生々しく…
    誰もが先の大戦を忘れ去ろうと・貧困から抜け出そうと、がむしゃらに上を向いていた、当時の空気感が実によく再現されていた2時間。
    ただし、後年の3.11の悲劇を知る者として、ラストシーンには薄っすらと涙が浮かんだ。

    【追記】
    挿入歌共々、本作の牧歌的雰囲気を構成した、マペット操作で演じられた子供たち、やっぱり『ひょっこりひょうたん島』のオマージュかぁ…と世代がバレる感慨に耽っていますw

    【配役】
    穂積孝(東大の理系の学生22歳。本編の主人公)
    …内田倭史(うちだ・まさふみ)さん
    穂積忠(孝の弟19歳。町の青年団の青年部長。後の双葉町町長~第二部の主人公)
    …宮地洸成(みやち・ひろなり)さん
    穂積真(孝の3歳の末の弟。第三部の主人公。第一部では『ひょっこりひょうたん島』風のマペットで演じられる)
    …井上裕朗(いのうえひろお)さん
    穂積豊(孝たちの母45歳。夫・一(はじめ)は常磐炭鉱に出稼ぎ中で不在)
    …百花亜希(ももか・あき)さん
    穂積正(孝たちの祖父。田舎にいがちな、家長意識の残る、昔ながらの農家の主)
    …塚越健一(つかごし・けんいち)さん
    美弥(孝を慕っている双葉町在住の19歳。太田裕美『木綿のハンカチーフ』のイメージ)
    …倉橋愛実(くらはし・まなみ)さん
    佐伯(大学の先生風…実は東電の原子力開発部長兼主任研究員。広島の惨禍を経験、原子力の平和利用に心血を注ぐも…)
    …阿岐之将一(あきの・まさかず)さん(『みのほど』の青年紳士役以来の方) 
    三上(東電の原子力開発部の職員)
    …大内彩加(おおうち・さいか)さん(第一部終演後、客席を出たら、もう売り場に!…あまりの驚きに台本を第一部だけのつもりが、まだ観ていなかった第二部・第三部まで購入!)
    田中(双葉町の町長。田中建設社長)
    …大原研二さん
    酒井(内密で原発施設の立地調査をしている福島県庁の職員)
    …東谷英人(あずまや・えいと)さん

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    2019/12/27 01:48

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