『荒れ野』 公演情報 穂の国とよはし芸術劇場PLAT【指定管理者:(公財)豊橋文化振興財団】「『荒れ野』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    中年以降の夫婦で、夫(あるいは妻)と異性の友人との親しい関係が、妻(夫)の苛立ちをよぶという話は、よくあることなのだろう。親しい関係というのは友人としてで、不倫未満のものだ。劇作家にとっても観客にとても切実な問題なのか、昨年から見た新作の中でも、蓬莱竜太「消えていくなら朝」、横山拓也「逢いに行くの、雨だけど」など、秀作ぞろいだ。ちなみに、「男はつらいよ お帰り寅さん」も、吉岡秀隆と後藤久美子のそういうビミョーな関係がメインテーマである。今作「荒れ野」も、素晴らしい傑作。笑いと、切なさに満ち満ちていて、感情を大きく揺すぶられた。本当に夫婦関係は奥が深い。演劇のネタの宝庫だ。

    大火にあうショッピングセンターが「ウエストランド」で、のばすと「ウエ―ストランド」=荒れ地になるという、タイトルの解題は面白かった。セリフで堂々と解説してみせるなんて、やられた。「私たちはみんな荒れ地の住民」という小林勝也演じる老人の言葉に、なるほど、とうなずかされた。

    2

    2019/12/22 01:18

    1

    0

  • こちらこそ貴兄の批評にいつも触発されています。早速直してもらってよかったです。

    2019/12/22 14:05

    ご指摘恐れ入ります。大兄とはよく同じ芝居を見ていますね。いつもなるほどと感服しております。なめの取り違えはお恥ずかしい。直します。

    2019/12/22 11:37

このページのQRコードです。

拡大