満足度★★★★
CoRichでもtwitterでもあまり評価が高くなかったのでハードルを下げて行ったせいか、結構楽しめました。8ステージ目で息が合ってきたのかもしれません。
『子どもの喧嘩に大人が出て、初めは礼儀正しいが段々と本性がむき出しになって行く』ということから予想される通りの内容です。政治ネタも人生訓もエロも大きな悲しみも喜びも切れの良い落ちもない、フランス風のちょっと気の利いた喜劇です。あてこすりの言動や無神経な振る舞いとか、豹変ぶり、あるいは4人が話題によってどう2対2に分かれるかなんかが見どころでしょうか。
もしこれを無名の俳優さんが演じたとすると、いかに上手い人でも興味がもてないでしょう。やはり自分のよく知っている有名俳優さんだから楽しめるのです。今回は私は俳優さんに協力して(媚を売って?忖度して?)あまり面白くないところでも笑いましたが、最近の別の芝居では「こんな面白くもないところで笑うなんて俳優にサービスしすぎだ」などと笑っている観客に腹を立てたりもするので勝手なものです(笑)
真矢ミキさん、「踊る大捜査線 THE MOVIE 2」の高飛車で無能な管理官役で私の中では論外の人になったのですが(本当に何であんな変な役で出たのでしょうか、ああでも16年前で時効です)今回は上から目線で嫌味なところも姉さん風で元気一杯のところもあって個性が十分に出ていたと思います。twitterで滑舌が悪いとありましたがそんなことは全くありませんでした。
中嶋朋子さん、可愛く美しい姿は健在でした。かなり悪態もつくし粗相もするのですがそこもまた良いのです。後半でまとめていた髪をほどくと一気にだらしない女になって、女性はこの技があるよねと改めて感心しました。
岡本健一さん、近藤芳正さんももちろん良かったです。←女優陣にくらべて何と雑な記述だ(笑)
東京グローブ座は初めてでした。円形劇場で椅子の配列が美しく、2階3階も舞台を円く囲んでいて外国の劇場を思わせます。