風の谷のナウシカ 公演情報 松竹「風の谷のナウシカ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    夜の部を観劇。昼に比べると、おとなしくなった印象。ナウシカたちはオームを追ってドルク帝国の奥へ奥へ、腐海の中へ中へと旅する。ロードムービー化するのだけれど、途中、大きな見せ場がクシャナの軍が虫に襲われるところしかない。皇弟ミラルパとナウシカのたたかう場面が、けがのせいでカットされていることも影響していよう。

    「ワンピース」が歌舞伎になってヒットしているように、ロードムービーが悪いわけではない。実は、この後半は「腐海の謎を解く」ことがテーマであり、理屈っぽくなるのである。それが、やはり歌舞伎でも少しイメージを縛ってしまった感がある。

    ネタバレBOX

    最後、シュワの墓所の主と、巨神兵「オーマ」とのたたかいを、連獅子を使って、歌舞伎にしていた。ここがもう一つの見せ場。紅白の獅子二頭は、それぞれ獅子の踊り手6人程度を従えており、ウエスト・サイド・ストーリーのように、二組の若獅子が踊りで対決する。圧巻。

    個人的には、最後のシュワの墓所を破壊することで、人類の再生の手立てを失うという結末をどう描くのか、そこに非常に関心があった。漫画版ナウシカの最大のアポリアと私は考えている。歌舞伎では、ナウシカの「破壊神」的側面を強調しないで、旧世界の科学力の助けなしでもがんばっていきていくぞ!ということを強調していた。まあ、大衆的にわかりやすくするためには当然の選択だろう。ただ、「破壊神」から「救世主」へ変えてしまうような乱暴なことはしていなかった。

    この歌舞伎を機に、ナウシカ好きの友人2人と話せたのだが、二人とも、「救い主」のはずのナウシカが、人類の救いの道を閉ざしていしまうという結末に全然注意を払っていなかった。気づいていないというか、読みとれていないというか。これの方に驚いた。

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    2019/12/17 23:17

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