時代絵巻AsH 其ノ拾伍 『赤心〜せきしん〜』 公演情報 時代絵巻 AsH「時代絵巻AsH 其ノ拾伍 『赤心〜せきしん〜』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「義と情」にアツイ男たちの美しくも儚い物語。男たちの気概に惚れ惚れする。今の時代にこういう男たちがいてくれたら、世の中はどうなっていただろう。音楽・照明・殺陣・観客への心遣い、すべてが素晴らしい。開演前の諸注意。わちゃわちゃ感が楽しい。

    ネタバレBOX

    物語の冒頭は武田信玄公の奥方の出産シーン。女性の演者はいないのであくまで「出産に挑んでいるてい。」そわそわして気忙しい信玄公を宥めるお付きのものたち。それに対し「子を産むはおなごの戦。無事、生まれくれば愛しみ、生き長らえること叶わなければ丁重に弔わなければらならない。」(こんな感じのセリフだったと思う。)冒頭にしてそのかっこよさにすでに心鷲掴み。
    今川の姫を妻にしていた信玄公の嫡男・義信(演じたのは黒崎さん。今回も切なく儚く強い主人公を見事に演じている。)今川を打ち破った織田の娘の輿入れを要求され、今後の武田の為にこの要求をのんだ方がいいのでは?との声に「姫と離縁する気はない!」と言い切る姿。AsHさんの作品は女性を大切に想う男性が多いのがいいなと思う。
    ぜんさん演じる「藤吉郎(秀吉)」お調子者の人たらしのイメージを覆す、まさに「怪演」おそらく実像の藤吉郎は最初からこういう「狡猾で残忍」な人間だったのだろうなと思わされる説得力がある演技がすごかった。
    誰かしら「推し」ができるくらいに個性的な演者陣も各々素晴らしい。
    あと、終演後の舞台上。何らかの変化があるらしい。終演後も要チェック。

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    2019/12/13 15:14

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