満足度★★★★★
4作品で155分という長さだったけど、それに見合う面白さだった
1番好きだったのは4本目の「よるをこめて」で役者3人とも素晴らしかった
セックスレスやEDのような要素は最近他の舞台でも見たのだけど、本来はこれくらいの密度で調理すべきデリケートな題材
「Pの終活」
東尾さんは見る度に艶やかになっていく
客席が引くほどの下ネタもありながら、何かその場の楽しさに腰を撫でられるような作品
愛の歯止めがないと、それはどこまでも止まらずにどこまでも
こういう話には珍しく、にわか悟りな大人がいないのが良い作品
「光に集まった虫たち」
寓話的なファンタジー
何もかも現実的なのに非現実的なそれを簡単に受けて馴染んでしまう舞台上
生まれる時から僕らは光をめざして
光り輝くものに憧れて
光を受けてその色を変えていく
そんなものの仲間だ僕らは
好きで好きじゃないあなたとの違いもそんなものだ
「48 MASTER KAZUYA」
とにかくくだらない下ネタ満載の超くだらない馬鹿馬鹿しい作品
論理的に組み立てられた構成ではあるんだけど、やりきっていることでとにかく頭の悪そうな感じが出てきていて、振り切った部分に笑いが上手く生まれている
いやあ本当に馬鹿だわこれは笑
「よるをこめて」
好きというものには、「恋愛的嗜好」と「性的嗜好」というものがあって
恋愛的に好きだからと言って必ずしも性的にも好きかどうかは限らない
両方の嗜好が同じ対象に向かうのが幸せかもしれないが、そうでない場合もある。いや、実はその方が多いのではないか?
そんな掛け算のような組み合わせ
両思いというものの中にはそんなものが詰まっているのだ
願うことはきっと罪でもわがままでもない
ロマンティックはあなたにしか向かわないと言っても
自分以外の人間と分かり合える気もしない
究極のナルシシズムと裏合わせで誰かを好きになっているのかもしれない