満足度★★★★
時代がフィクションに追いついたどころか、追い越して嫌な世の中になっている。そんな現代性を秘めた公演、といっても本公演は7年前(東日本大震災時)の再演である。7年経って平穏どころかますます混迷した世の中になってきた。そうした「世の中」を「汚れた世界」として揶揄している。いや事実は小説(芝居)より奇なり、現実に起こっている事の方が遥かに酷いかもしれない。
物語の描き方は映画のシーンを擬ったりし、さながらアクション&ロードムービーといった展開である。全体的にはポリティカル・ドキュメンタリー的な作りで、表現としては在り来たりだが、現代社会の悪政を曝し世の中に警笛を鳴らすような公演...観応えがあった。
(上演時間2時間5分)後日追記
2019/12/14 18:54
初演の時よりも作品の世界観が現実に近づいてきた様で、演じながら現実の今と未来に何をするべきなのか、考えさせられる作品となりました。
観応えあり、とのお言葉。大変嬉しく思います。有難うございました!