満足度★★★
狭い、けれど無限の小宇宙
基本的な舞台装置は全6作品共通。
なので、黒基調の床面に白線で描かれたマス目が、正四角形を作れるのは8×8マスが最大だということ(実際には左右に2列ずつ設けられている)は、すでに知っていた。
8×8。
それはチェス盤とおなじ、である(将棋なら9×9)。
そしてこの作品では、開演前から主演のぼく(岡部たかし)が立っている場所は、
チェス盤になぞらえれば「e4」(下手から5番目、奥へ向かって4列目)というマス目。
じつはチェスのオープニング(序盤定跡)では、もっとも一般的な先手側の初手は、「e2」にあるポーン(歩)を「e4」に進める、というものだったりする。