少年B♥KR-14【柴幸男】 公演情報 キレなかった14才♥りたーんず「少年B♥KR-14【柴幸男】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    狭い、けれど無限の小宇宙
    基本的な舞台装置は全6作品共通。
    なので、黒基調の床面に白線で描かれたマス目が、正四角形を作れるのは8×8マスが最大だということ(実際には左右に2列ずつ設けられている)は、すでに知っていた。

    8×8。
    それはチェス盤とおなじ、である(将棋なら9×9)。

    そしてこの作品では、開演前から主演のぼく(岡部たかし)が立っている場所は、
    チェス盤になぞらえれば「e4」(下手から5番目、奥へ向かって4列目)というマス目。
    じつはチェスのオープニング(序盤定跡)では、もっとも一般的な先手側の初手は、「e2」にあるポーン(歩)を「e4」に進める、というものだったりする。

    ネタバレBOX

    そう、だからそこは、世界的に有名なゲームにおいては、
    “はじめの一歩”を踏みだした場所、という意味をもつ。

    つまり彼は、空想の世界でだけ、他のマス目に自由自在に移り、ときとしてヒーローとして喝采すら受けることができるのだ。
    ところが現実世界では、最初から最後まで、その場所からけっして離れることはなく…。

    それは、14歳という若者の閉塞感なのか、はたまた広がりゆく未来の象徴なのか。
    もしかしたら「少年A」になったかもしれない「少年B」の物語は、
    無限の可能性とともにはじまり、
    その先は、作者や観客それぞれが違った結末を探しつづけなければならないだろう。

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    2009/04/25 06:06

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