わたしたちのともだちは、ダイヤモンドがお好き。 公演情報 黒ヰ乙姫団「わたしたちのともだちは、ダイヤモンドがお好き。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

     ドンモヤイダは何だろにゃ。nYa~!(華3つ☆)

    ネタバレBOX

     設定は30年程前に4人の仲良し4人組がやっていた交換日記をネタに40代半ばを迎えた友人が遂に言行一致のモットーの実現形態としてゲットした彼(敢えて控え目に年収三千万以上、ホントは五千万以上らしい彼との結婚に漕ぎ着けた4人組の一人・ちよ)との結婚披露宴の二次会で披露する友人代表のイベントの打ち合わせを、ラインを通じた多人数同時会話サービスを利用して、ちよ以外の女性・みよっち、めんみ、のんたんの3人がああでもない、こうでもないと議論し合っている場面の実況中継という形で上演される作品。3人の内既婚者はめんみのみで高校生になった息子が居る。めんみは母親ということもあるのだろうが、携帯が脳に与える悪影響について語っていて、まあ、打ち合わせがメインなのでさわりだけだが注意を喚起し耳に携帯なりスマホなりを近づけることの危険を指摘している点がグー。日本は官僚という名の下司共が天下りの先行きを考慮してヨーロッパでは携帯電話器使用の前後から危険性を指摘していた問題をスルーするのみならず、安全宣言を出して企業論理に加担していたことまで含めての説明は無論していないが、脳に距離を置いて通話できる機器を勧めている点で評価できる。科学的な根拠を挙げておけば、用いられている周波数と脳の要領との間に何らかの共鳴現象が起きた場合には、どんな影響が脳に起きるか分からない。音叉の科学実験をやったことがある人なら、共鳴するガラスコップが音叉の音によって粉々に破壊される事実を知っていよう。無論、他にも心配せねばならぬ要素はあるが此処までにとどめておこう。みよっちは女性に対する割礼儀式に対する抗議を行っていたが、もっとレベルを上げて、ジェンダーの深みと知性を噛み砕いての科白を作家には書いて欲しかった。このままでは、確かに通じ安かろうが、たかだか今時TV番組を見ている程度の人々に通用するにしても直ぐ古びてしまう。もう少し普遍性のあるレベルを目指して欲しいのだ。こう思う一方、現状日本を或る意味鏡のように映し得ている可能性も感じた。この最後の感想が当たっているとすれば、残念乍ら、この「日本という国」は完全に終わっていると惨憺たる気持ちにはなる、が。女性らしい作品の創り方ではある。

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    2019/12/01 00:55

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