満足度★★★★★
終戦後の昭和23年、佐世保の漁村での物語。主役はあくまで市井の人々で、戦争未亡人やシベリアからの帰還兵もいれば、パンパンもいる。想像を絶する辛い悲しい体験もしてきたであろう人々だが、ことさら暗い雰囲気はなく、むしろ明るさを感じる。劇中にあるように、人々が努めて笑顔を作って生活していたからだろう。そうでもしないと、とても生きていけないから。全編長崎弁で役者の皆さんは苦労されたと思うが、台詞の一つ一つが心にしみた。戦争の愚かさが痛いほど伝わってくる舞台だった。
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2019/10/28 00:16
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