ナイゲン 暴力団版 公演情報 日本のラジオ「ナイゲン 暴力団版」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    価格3,500円

    楽しかった
    けど
    少し物足りなさもあった

    ネタバレBOX

    公演前日に完売になるなど、人気は高め。
    真ん中に舞台、三方向に客席という形で、客席数は70〜80ほど。

    アガリスクエンターテイメント(冨坂友氏)の代表作「ナイゲン」はオープンソース(?)になっていることもあり、色々な団体で上演されているが、本作は「暴力団版」ということで、どのくらい変わるのか、関心があった。

    結論から言ってしまえば、会議のような形を採っているのと、タイトル以外はそんなに共通項目はない。
    始まる前にお茶とか出てきたので、おしっこの件とかあるのか、とか色々想像してしまった訳ですが。
    ナイゲン(内藤)のタマを取る方法を延々とアレコレするのかとも思ったが、それも違い。
    (追記:組名・団体名がナイゲンを捩っていることに今更ながら気が付きました。
    どさまわり→土佐組、
    花鳥風月→花月一家、
    道祖神→道祖連合、
    海のYeah!!→海野組、
    アイスクリースマス→聖怜会、
    ハワイ庵→浜井組、
    Iは地球を救う→救国忠愛会、
    3148→三井組、
    おばか屋敷→屋敷興業)

    三代目の跡目争い(決着済)を中心に、それぞれの立場で策謀が飛び交い、各人の悪事・裏の動きが連鎖で次第にメクられていく形。
    脚本は中身をいっぱいに詰め込むよりも、敢えて余白がある形にしたように見えたが、内容的に想像を超えてくる部分、カタルシスを得られる部分、があまりなかったかなぁ。
    ナイゲンのタマを取りに行った安東が何をするかは想像がついたし、テンポの良い罵り合いがうねって大波のようになる場面があるかと思ったけどなかったし、優柔不断な三代目が豹変する場面があるかと思ったけどそれもなかったし。一生残るようなキラーフレーズが出てくる訳でもなく。こちらのありがちな想像を超える何かがあれば嬉しかったのですが。

    登場人物が魅力ある形で書き分けられているのは凄く良かったです。
    対座する陰と陽の坊主頭。アウトレイジ加瀬亮を彷彿とさせるインテリヤクザ。
    貫目を感じる若頭、妙に声の高い本部長(おいしんぼ副部長?)。
    一方でヤクザ屋さんが板についてない……と思われる方も。
    ただ、「日本のラジオ」恒例のあの終わり方、個人的にはウーンという感じです。今回は分かりやすく終わりの形だったので良かったのですが、「CURTAIN」のトラウマが首をもたげました。もしかして「ハーバート」のときも同じ終わり方でしたっけ?

    劇団主宰自ら注意点やら告知やらをするのは、とても良いと思います。
    キャップ付きの飲み物なら飲んでもいいですよも言ってもらえて助かります。

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    2019/10/27 20:33

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