ひとり語り芝居『よだかの星』 公演情報 お茶祭り企画「ひとり語り芝居『よだかの星』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     タイトルの「」外に他、とあるが、よだかの星ほど知られてはいないが、実に興味深い作品が演じられる。これは観てのお楽しみだ。劇亭は小さなスペースだし、良くあるように地下に設えられている訳でもない。路面かそのまま出入りできる最も小さな演劇空間に属すスペースである。だが、ここには、賢治の世界が在った。(華5つ☆)

    ネタバレBOX

     受付やスタッフの対応、何より演者2人の内、朗読劇ではなく、敢えて“ひとり語り芝居”、という余り馴染の無いコンセプトで作品作りをなさっている川島 むーさんという名の女優さんが賢治について実に良く調べ、賢治の本質を掴んだ上で、というよりこのユニークなアプローチのしかたによって賢治の抱えていた最も本質的で重大な問題を見事に浮き上がらせてくれた。タッグを組んでいる作曲・演奏家の本多千紘さんの腕も素晴らしくピアノばかりでなく様々な効果音を小さな楽器で創り出すのだが、賢治の世界を見事に立体化しているむーさんのイマージュにぴったり呼応して、的確でもう一つ次元の異なる世界を積み上げてくれる。お二人のコラボレーションも素晴らしい。

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    2019/10/26 05:45

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