ゼロイチ 公演情報 劇団龍門「ゼロイチ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     タイトルから分かるようにコンピュータの絡む話でディストピアSFの体裁を採っているが、設定がしっかりしていることと、現実が今作に描かれていることと軌を一にしているという現実認識が自分にはあって、頗るリアルな物語との印象を持ちながら拝見した。(華5つ☆)ベシ観る! 初日なので更なる詳細は、追記後送

    ネタバレBOX


     オープニングの演出も見事である。その描かれる内容物の差異の象徴性による表現と内的対比、美しさ、物語りコンセプトとの一致等々。あっという間に劇的世界に引き込まれる。(アンドロイドの形態模写も見事である)
     板上は、下手に天辺が踊り場になり踊り場への登り階段は左肩上がり8段の階段が客席側に取り付けられ階段下手は黒布で覆われた出捌け、踊り場下は開き戸のついた出捌け、上手にも矩形のかなり大きな構造物があり、この奥が出捌けになっている。中央はフラット。この小屋の構造を知っている方にはセンターの仕掛けは分かろう。
     さて、物語は近未来、話の中核を占めるのは、廃棄アンドロイド修理とリサイクルをしている町工場だから、階段の材にもリベットが打たれているのが見える。本来のAI(自らアルゴリズムを組み自走する)は、当然の「ことながらその進化の過程で人間などという愚かな生き物の能力を遥かに超えてしまっている。だが、心迄持ったか否かは当初明らかではない。然し人間の飽くなき欲望は母星・地球を滅ぼす瀬戸際迄追い詰めてしまった。何らかの意志が働き、地球誕生以来原初生命体の根源が生じて以来の歴史はリセットされようとしている。無論、原因は人間の愚かさだ。

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    2019/10/23 23:42

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