満足度★★★★
Barを舞台にした4本の短編集
全体的に役者さんの演技に、ちょっと演技を作ってる感があってまだまだかなと
堀川さん、金田一さん、佐々木さんは良かった
「夢見る少女でイタくない?」と
「エモくてごめんね」の2本はそれぞれ良いものが有って楽しめた
先が読めないのが見たいの
「夢見る少女でイタくない?」
荒井ミサさんの脚本
物語としてはまだまとまりきっていないけど
要素とかワードの選び方、言葉の刺し方などに凄いセンスを感じた
役者さんとの乖離感があったのはもったいない
いやなんか叩き上げて磨き上げて欲しい本だなと
60分くらいに掘ったのが見たい
「エモくてごめんね」
凄い好みな物語
ぼくは救われないと報われないと知りながら
破滅へ純粋に進んでいく人と物語が本当に好きなんだなあと
終盤が蛇足に感じてしまったけど
中盤は本当に名作
金田一さんが輝いて見えた
その姿を見て何故だか知らないけど泣いてしまったもん
Dry編
短編3本全部、役者さんにも隙がなく面白かった
特に浦田すみれさんは見るたびに良さが次々と出てくる、もっと多くの人に見てもらって知ってもらいたい役者さん。目力を中心にした表情が素晴らしいしコメディもドラマもできる
伊藤さんの役ごとの変わりっぷりも良い役者を見た感
嘘つきな唇は、たぶんライムとジンの味。」がとにかく良かった
重厚な会話劇であり、役者それぞれがそれぞれであるがゆえに保たれているバランス
本筋の部分を坂本さんが男の機微を表す演技で引っ張り
伊藤さんと夛華さんが脇筋を支える。脇側を多く語らないのが良い効果
「嘘つきな唇は、たぶんライムとジンの味。」
これは本も当然良いけれど、坂本七秋という役者あっての作品でもあるなと
あの考えの男をどうなんだと思いながらも捨てきれず、付き合ってやりたくなるように表現できるのは七秋さんくらいしか僕には思い浮かばない
七秋さんに泣かされた