満足度★★★
これぞ、小劇場のスタンダード
初めて行きました、D倉庫。
布の街の布の道を歩いていくと、古めな街中にある劇場。
昼間行ったから探していけたけど、夜は迷いそうだけど、
ここも、いい感じの劇場。
こういう劇場が誕生していたら、ベニサンもトップスも
閉めるよな。
しかし、東京って、世界一演劇劇場が多いんじゃないか???
と思います。
この作品、ズバリ、とっても楽しいです。
そして、どれを取っても、全く間違っていない、小劇場としての
スタンダードが出来上がっている、まさにプロの仕事。
お手本ですよ、この仕事ぶり。
100席程度の席数、
3000円代のチケット代金、
2時間以内の上演時間、
エネルギッシュな役者の芝居、
笑いと涙があふれる、わかりやすい筋書き、
役者のナリキリ!演技。
クスっと笑える程度の客席いじり、
くどくならない程度の手前ミソねた。
観客席も一体となる空間の使い方。
邪魔にならない音楽、スパイス程度のダンスシーン。
整ったカーテンコール、適度な余興。
観客を丁寧にお迎えするスタッフ、
そして、役者陣による笑顔と誠意のこもったお見送り。
そうそう、これこれ!!!
日暮里まで足を運んでも、
楽しい芝居を気持ちよく小劇場鑑賞気分を
堪能できるなら、とっても、バリューがある作品!!!
こういう作品の、アラ探しや、深い読みなんか、
するのは超ナンセンスです。
決して、驚きや感動や、後に残るものは何もないけど、
テーマや思想も何もないけど、一晩寝たら全部忘れるけど(笑)
それでいいっすよ。
面白かった、休日の午後のレクリエーションには、ぴったり。
それだけだから、満点は星★3つが最高で。