潜狂 公演情報 第27班「潜狂」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/29 (木) 14:00

    価格3,000円

    音楽スタジオに通う5人の人物に関するエピソードが併走し、やがて……な物語。
    出だしこそ笑いがあったりするが次第にシリアスに転じ、行き着く先は桟敷童子の悲劇より救いの少ない(いや、ラストのアレはある意味救いか?)「ヤな芝居」(笑)。(←決して本気で嫌なのではない(為念))

    そこに至る過程で脳内に浮かんだものは
    ・いっぱいに水が入ったコップにまだ一滴ずつ落ち続けるしずく
    ・燃え尽きそうな蝋燭の火を新しい蝋燭に移そうとする状況(「死神」トリビュート(笑))
    ・スパークが飛んでいるところに徐々に伸びて行くガソリンの筋
    ・ローリングコインタワー
    など

    また、かつてよく読んだ五木寛之の音楽を題材とした作品群も思い出す。
    満ち足りてしまうと鬼気迫る演奏ができなくなるので担当するミュージシャンを不幸に追い込むプロモーター(マネージャー?)……みたいな話、なかったっけか?

    ネタバレBOX

    ラストはそれぞれに喪失感を抱えた5人のセッションだが、まず思ったのは「打ちひしがれた状態で奏でる音楽は果たして良いものになるのか?」という疑問。
    が、その後、「五木寛之っぽさ」からむしろ心情が滲み出る凄まじい演奏になるのではないか?とか、演奏に没頭することで何か光のようなものが見えてくるのではないか?とかに考えが及び、さて、どうだろう?みたいな。(笑)

    0

    2019/09/11 23:22

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大