満足度★★★★
作家5人の作品が上演可能。但し尺が1作品30分を目安とし、場転を考慮しなければならないから各作品の間に5分の休憩が入る為、全作品を上演するには難がある。この為毎回観客の投票(1人2作品選択)で上演作品3作を選ぶ、同数の場合は協議して決めることになるかどうか、自分の拝見した回は偶々、綺麗に3:2に分かれたので問題なかったため不明。
演じられた空間はやや横長の長方形、舞台が高くなっている訳でもなければ何か特別な仕掛けが在る訳でもない。展示スペース等としても使える唯の箱型建築。通路や飲み物をストックしてあるスパースが、入った右側にあり、このスペースを取った上で3方の壁に平行にコの字型に客席が配置され、コの字に囲まれたスペースが演技空間だ。演目によってパイプ椅子や小道具が適宜設えられる。以下今回の上演順に3作のレビューを記しておく。
3作品に共通するコンセプトとしては、アイデンティティー、アイデンティファイに関わる作品群と見受けた。その理由は、己が存在・個別の経験をベースに作品化することで捉えなおそうという試みであると感じたからだ。フェイクニュースや情報に溢れ、ホントに信じられることなど殆ど無い現在、己の生きる環境、状況が信じるに値しないのではないか? との疑問を抱くのは必然と謂わねばなるまい。であれば、己を構成するハズの情報を疑う己自身の検証に向かうのもまた必然であろう。何人もこの事実に向き合わざるを得ないし己で解答を見出さねばならない。それはデカルトが方法序説を書くに至ったと同じ理由からである。だからこそCogito ergo sum.なのだ。因みに作家たちは皆学生さんであるようだ。
2019/09/11 15:12
アップしておきました。ご笑覧下さい。
一番目の作品についてが一番長い文書になっているのは、自分の考え一般も書いてあるからです。皆さんの栄養になりますよう。
ハンダラ 拝