すみれの庭 公演情報 芝居舎「然~zen~」「すみれの庭」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    物凄くびっくり!
    キャストの高度な演技にとにかく驚く!なんだコレ!(@@!)
    こんな劇団があったんだね。素晴らしい!!大絶賛!お時間のある方には是非観て欲しい。。

    舞台のセットも素晴らしいです。本物の家がそこにあるのかと思ったくらい。縁側の下に置いた枯葉も情緒があっていい。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ストーリーの前編は説明通り。その後を引き継ぐと・・、

    父親から愛されてないと思っていた二人の子供たちは似た匂いを持っている。何で生まれてきたんだろう・・。他人と深く接触する気の無い閉じた気配を身にまとっているのだ。それぞれが自分の殻にこもり、他人の殻と触れ合わないようにして一人分の空間を埋めている。家族が居ながら孤独感を埋められない姉・遥子は常に飲んだくれている。泰二は結婚もしないで転職を繰り返し女から女へと渡り歩く。二人とも、これまではなんとかみんなの中に紛れ込んで普通なふりをしていたいという願望にしがみついていたが、子供の頃からずっと孤独を感じていた感情が父親の通夜と葬儀をきっかけに爆発する。
    そんなおり、泰二と遥子は綾子からかつての父の言葉を聞くうちに父との確執はやがて徐々に氷解されていく。泰二と遥子は綾子によって心のシミが薄れていくのだった。

    恋人・七海と真正面から向き合えてなかった泰二。そして離婚の危機にあった遥子。この二人を取り巻く人間関係の温度がいい。

    ひじょうに解りやすくベタな本だが、泰二と遥子を支える人たちの輪郭が素敵だ。全てのキャスト陣の演技があまりにもお見事!感服しました。素晴らしい人たちです。
    笑いもあり涙もあり、温かな人間関係もあり~の群像劇。

    だから、泣ける!そんなシリアスなここぞ!という絶頂のシーンに住職である中田耕介がゲップをしたんだよね。ご本人は慌てて口を押さえたけれど・・しかし、そんなシリアスな場面だから観客は笑えない訳(・・!)
    役者もクスッ!ともせずに芝居を続けてる!
    その仕草と絶妙のタイミングにワタクシ、笑いを抑えるのが必死でした。しかも、堪えようと思えば思うほど可笑しさがこみ上げてきてどーにもこーにもならない。だから、泣いてるのに肩が揺れてる。プルプル揺れてる。後からみると肩をプルプルさせながら号泣してるように勘違いされそうだ。

    泣ける・・しかし、笑っちゃう!
    泣く・・笑いを堪える!・・泣く・・堪えるプルプル・・泣く・・堪えるプルプル・・泣く、プルプル・・泣く、プルプル・・ネバーエンディングストーリー・・。

    あんな苦しい思いをしたのは初めてでした。

    いあいあ、ゲップも含めてヤラレタ芝居でした!(^0^)

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    2009/04/17 11:53

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  • はい。すんばらしい作品とキャストの演技力に、驚いた2時間!

    二人の父親はそれなりの愛情を持っていたのだけれど、それを上手く表現するのが下手だったようです。要は昔のオヤジ。
    それにしても・・・仲間がゲップしてるのに笑わず演じるって凄くね?ワタクシ、俳優には向いてない。ああいう場合、笑いが止まらなくて苦しい思いをしてしまう・・。
    初見の劇団だったけれど、素晴らしい劇団でした。

    すみれの庭は晩年の父親がとても大切にしていた庭だったのよ。
    すみれの香りを楽しむ風景。父は幸せだったに違いない。

    2009/04/17 16:11

    おぉ、出ましたね、大絶賛!
    舞台セットも素晴らしくて、見応えある作品だったようですね・・。


    親の愛情に恵まれず成長すると言うのは、繊細な生き物である人間の場合、何らかの影響や心の傷跡を残すものでしょうね・・。
    当事者にはわからない親の隠された部分を、もう話せなくなった後、第三者から聞かされ疑問は氷解する・・。
    こういう心理面での振れ幅の大きな作品ですと、演者の感情や表情、身振りなど、キャストの質が大きく問われるでしょうね。
    興味深いストーリーの展開に加え堅実な演技力。

    レビューを読んでいても、充実した時間を過ごされたのが伝わってきます。

    とてもレベルの高い作品だったようですが、決して派手さがないさりげないタイトルも、奥ゆかしくていい感じです・・。

    素敵な作品、劇団にめぐり合えたようで、良かったですね・・。

    2009/04/17 14:31

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