人生のおまけ~Collateral Beauty~ 公演情報 演劇企画イロトリドリノハナ「人生のおまけ~Collateral Beauty~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 全体的に優しく心温まるような、森下知香女史らしい作品である。
    ただ定年退職後のおまけとしては、結構羨ましい第2の人生だと思う。それゆえ、何となく現実味に乏しく”願望”といった印象を受ける。物語は退職後の空虚感、所在無さといった無為徒食の状態を省略し、生き甲斐を見つけ活動し出したところから始まる。それによって家族にざわめきが起きるが…。
    (上演時間2時間) 後日、★数と追記

    ネタバレBOX

    「現代国語」が専攻だったという校長先生の退職年齢は、60歳(公立学校)だろうか。物語では66歳という設定であり、ドロールマスターの「昨年に定年」という台詞からすると定年退職後、再任用・嘱託等で教員を続けたのであろうか。退職直後の心情がほとんど描かれないため、その悲哀らしきものが感じられないのが残念。唯一描いているとすれば、元妻との会話で出てくる年賀状の話(枚数)くらいである。物語は、人生の”おまけ(生き甲斐)”を直ぐ見つけ、それにどう取り組んで行くかという途中省略の完成形のように思える。自分としては、退職を機に本人の第2の人生-生き甲斐を見つける迄の心情変化、家族(娘たち)との関わり方、更に熟年離婚、特に退職を機に離婚した理由など過程形を描いてほしかったが…。
    とは言え、
    以降は後日追記

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    2019/09/08 22:42

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  • タッキー様、丁寧なコメント、誠にありがとうございます。
    公演から少し時間が経ってみて、改めて読み直してみると、
    なるほどと思うところも多々あります。
    ご意見を参考にさせていただき、より良質の作品を創っていけるよう頑張りたいと思います。
    これからもどうぞよろしくお願い申し上げますm(_ _)m

    2019/12/04 04:30

    みかん 様

    コメントありがとうございます。
    団体のコンセプトは大事にしたいところです。観客の要求や要望を捉え応えることは大切ですが、おっしゃる通り「観る人の想像力や人生経験、信条などによって、そのドラマから感じるものは大きく変わって」くるのも確かです。だからこそ、自分たちが何を訴え伝えたいかという柱のようなものがブレないことが重要だと思います。

    某演劇コンクールで審査員(演劇に関わるプロ)が、審査講評の中で 演劇は時代を反映することが比較的早く出来る、というようなことを話していました。確かに映画などは撮影期間の関係で長くなったりします。またテーマは東日本大震災後は、その震災・原発を扱ったものが多く上演され、夏場になると戦中・戦後の物語が毎年繰り返し上演され、時代等を反映、意識していると思われます。

    さて、日本の老後課題と言えば、老後資産、年金、健康そして生き甲斐などが報道されています。その意味で、今回の公演テーマは良かったと思います。ニュースで取り上げられると言うことは、世間的に関心が高いこと。まさに時代を反映していると思います。
    団体コンセプトを大切にしつつも、時代を反映した、もしくは先取りした公演も考慮していただけると嬉しいです。
    今後のますますのご活躍を期待しております。

    2019/09/14 23:51

    タッキー様、ご観劇ありがとうございます。
    また、早々にご感想をお寄せいただき、誠にありがとうございます。
    おっしゃる通り、その構成が妥当だと思います。
    私は今、2つの団体に所属しております。
    光希の特徴が「子どもからシニアまで安心して楽しめる、ストレートで分かりやすい人情ドラマ」であるなら、この団体の求めるものは、「もう少し行間の広い、異色のヒューマンドラマ」です。
    もちろん、ホームドラマとして楽しんでもらうのもよし、エンターティメントとして笑っていただくのもよし、ただし、観る人の想像力や人生経験、信条などによって、そのドラマから感じるものは大きく変わっていきます。
    このドラマには明確な答えはありません。
    ストーリーの中で、登場人物たちの長い人生のうちの「ほんの数ページ」をお客様とただ共有する、そんな団体を目指しています。
    せっかく光希の看板を外して自主企画をやっているので、ちょっと的が外れてしまうこともあるかもしれませんが、大いに冒険をしてみたいと思っております。
    まだまだ試行錯誤の途中ですので、不十分なところも多いとは思いますが、温かく見守っていただけたら幸いです。
    ご意見を参考にさせていただき、これからも一生懸命勉強してまいりたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

    2019/09/13 08:22

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