満足度★★★★
その留守番なら付き合いたい。小気味のよいSF短篇に出会えたような気分がする。まあ、広田戯曲は往々にしてSFであるとは思っているのだが、今回は、「小気味のよい」というのがポイント。広田戯曲に対するこの感覚は、正直なところ久々なのだ。何をもって本当とするべきかという禅問答が、少しばかりイライラとした雰囲気の中で行われる。この全体的な苛立ちが、最後にすっと引く瞬間が素晴らしい。4人のバランス感覚も見事なところ。彼らの留守番に、またお付き合いしたいところである。
ネタバレBOX
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2009/04/17 00:00
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