期待度♪♪♪♪♪
EVKK「売り言葉」の澤井里依さん独り芝居ver.を観たのは2年前の今頃。
「祈り」「タンタジルの死」「暗い湖のほとりで」「タトゥー」と観てきて、念願の独り芝居。
コミカルかと思いきや、そこはそれ、やはりEVKK(脚本は野田秀樹さん)。
時代や社会に狂わされる、女性の苦悩がヘヴィに描かれる。
シンプルな中で、澤井里依さんがたった1人で芝居をする。
普段の彼女はデイジーみたいな可愛さなのだが、舞台に上がると大輪のダリアになる。
何役も破綻なく演じ分け、改めて彼女の凄みを見た。
しかしこの芝居では彼女を小さく感じた。
それは悪い意味ではなく、演出と彼女の芝居が芸創の舞台を大きく見せ、演技によって智恵子の不安感が、彼女を小さく見せたから。
感激したのとヘヴィだったのとで、役者面会でも一言も出ず。
胸に手を当てて、感激を表すのが精一杯。
そんな芝居でした。