DNA 公演情報 劇団青年座「DNA 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    出産か仕事かという女性の生き方の選択と、粉飾決算をめぐって上司に従うか良心に従うかの組織人としての生き方の選択。二つの物語をない合わせて、現実に突き刺さるリアルなドラマで、非常に見応えがあった。現実は変えることが出来るという思いを与えられる、正統派リアリズム演劇に位置づく、心に残る秀作だった。男と女の考えの食い違い、女同士のぶつかり、ヒラメ上司と逆パワハラ的な部下など、身の回りに思い当たることばかりで、いろいろ考えさせられた。

    ネタバレBOX

    夫の母親ができた人で、つい1年前に伴侶が死んで、専業主婦から社長になった。いわば、子育ても仕事も目一杯やった人生の先輩として、カウンセラーのような役を果たす。おかげで、光の見える結末になった。

    登場人物がそれぞれ語る決めゼリフが良かった。
    「それがいいか悪いかの基準に、子供に伝えたいかどうかって考えるの」
    「会社で生きるとは、死んだふりして戦うってことだ」
    「ネガティブなことは自分の台でおしまい。ポジティブなことだけを伝えようとするの」
    「会社も家も一緒だ。正論振りかざしても扉はあかない」

    ただ、妻が子供を産むことを嫌がる理由として、自分の母親との関係のトラウマがある。その一番大きなハイライトが、幼い弟と二人だけで嵐の日に留守番をさせられて怖かったというもの。その点は、少々たわいもない理由のように思った。

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    2019/08/24 08:11

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