満足度★★
何とも陳腐な・・・
10年くらい前でしょうか、帝国劇場でのロングランを見て以来の鑑賞。
劇場のキャパ、公演回数は確かに少ない。
しかしチケット代金は、12000円と、同等。
(僕はイープラスのハーフプライスで見たけど)
こんなにも、簡素で陳腐な作りにするなら、上演しなければいいのでは
ないのだろうか。
学芸会かと思うほど、安っぽい舞台装置。
セットも出演者(アンサンブル)も少なければ、オケの人数も少ない。
非常に薄っぺら。
前回の帝劇に比べてですが。
挙句の果てには上演時間も削ってしまい、
レミゼのようにテンポがよくなるのではなく、肝心の作品の世界に
入り込む時間や、登場人物に共感する間合いが、
なくなってしまっているから、これは考え物。
こういう古い作品、スタンダードな作品って、その時代に観客を引き込む、
その設定の世界の香りを伝える演出は欠かしてはいけないと思う。
オケの様子が、劇場の、あちこちにあるモニターに
写っているんです。
割と視界に入ってくるのですが。
カーテンコールを盛り上げるのが好きな塩田氏が
指揮者でしたが、
客席の拍手もまばらで、たいして盛り上がらない。
腹を立てたのか、お見送りの音楽もなく、
ポケットに手を入れて、気難しい顔で、指揮台に、
もたれている姿を見せられたときには、
更に幻滅。
宝塚・轟悠の「オクラホマ」の時のような、ご機嫌さには、
なりませんでした、残念。
こりゃデフレスパイラルですな。
観客が入らない→セットも出演者も安くしてチケット代を高くする
→リピーターは来ない→ますます観客席は空く→更に損益分疑点を
低くした作品を上演する→また観客が入らない・・・・。
少々投資しても上質な作品を上演しつづけなければ、
ホリプロの自社劇場ですから、劇場に対する信頼感が、
なくなっちゃうと思うのですが・・・。
すいません、また辛口な意見をしてしまいました。