肉体だもん・改 公演情報 劇団ドガドガプラス「肉体だもん・改」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    望月六郎監督といえば90年代の日本映画界に傑作を叩き付けた、北野武や三池崇史と並ぶ天才。知らない方は『新・極道記者』『恋極道』『鬼火』なんかを観て頂きたい。吃驚すると思う。今は劇団を率いているという。期待通りの凄まじい作品であった。ゾクゾクする台詞の連発。敗戦後の浅草でパンパン(売春婦)達が花火の如く生き様を炸裂し合う。胸の谷間や太腿を見せつけて、『さあ、私だけを見ろ!』と観客を挑発する女優陣。常連ファンの集う大衆演劇場、浅草東洋館のハコの良さ。地下アイドル的要素もありつつ、心地好い空気感に嵌まる気持ちがよく分かる。物語は戦後の浅草、二つのパンパングループとそのケツモチの愚連隊達による闘争と純愛。小鉄役の那海さんが華々しく目を引く。翠子役の椿千優さん(小保方晴子さん似)の二度唄う劇中歌が心に染み入る名曲。蜜柑役の石川美樹さんが超怖かった。『仁義なき戦い 頂上作戦』の要素も。一度絶対観た方が良い。

    ネタバレBOX

    グループの対立概念が不明瞭。警部、トップ屋、田島の考えが判り辛い。ハメット『血の収穫』のようにわざと抗争をけしかけて一網打尽にするのかな?と思ったがそうでもなさそう。第二幕の無理矢理感が強い。とは言え、面白かったから次回も観ます。

    0

    2019/08/20 17:51

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大