鑑賞日2019/08/18 (日) 13:00
価格2,500円
雑記
個人的に:
演劇を観に行って「お話」がよくわかることはまずない。集中力に欠けている(いつも何か別のことを考えてしまう)のだろうと思う。しかしよくわかるものが永く記憶に残るというものでもなさそう。
ここは何処で、ここは何時で、あれは誰で、あれは何で。と思っているうちに終演。席を立ち、外へ出て歩くほどにかすかな繋がりさえ溶け、記憶に固定することができない。ただ漠然とした体験だけがゆっくりと体内に沈む。
ダンス公演は特に顕著
「ファウスト」あるいは「ゲーテ」はその名のみで内容は一切知るところがない。近所の図書館に大著があるが重くて片手にもってでは読めない。
前説時間から測れば約90分。
2間にまたがった虚世界では、人ではなさそうな存在が動き呟く。畳の上には、脚立、小さなおもちゃ、ちゃぶ台、灯り、扇風機、晩餐。日常的な居住空間内の事ばかりでありながらきわめて不自然な世界がみえる。
彼岸(相対的に、奥の部屋)と此岸(自席のある部屋)、またはその世界さえ超えて行き交う3人は何なのだろう。互いに愛称で呼び合うが相関は不明。
いわゆる「セリフ」と感じられる部分が原作によるところなのだろうと思うが流れとしての理解に至らず。突然「わたしはかもめ」といわれても「?」となるに似ている。「そうか」と思うには必要な前提があるのだろうと思う。
13:00の回(晴)
ゲッコーパレードは「アンティゴネー」2016/4からで、他に
崎田さん「アラビアン・ナイト」2017/6
河原さん「ロボットとわたし」2019/3
おふたりの「犬と少女」2019/2
たまたま多摩美での大学院修士発表「オイディプス・プレイ」2019/7に崎田さんがいらしていて、今回の公演をと。
前説もされていた大間知賢哉さん、
調べてみるとttu「会議体」2017/2にでていらしたのですね。ttuはこの公演後に解散してしまいましたが、事前に調べていたら声をおかけしたのに、といつものように予習不足を反省。
舞台は2間+廊下、客席は2間+台所で座布団+椅子。メインの座席は対面席とはいえなぜか1つの空間とは感じられない。
開演がおしたのか予定通りだったのか
~14:31終演
3人の女性の密議、それは魔女的。2間で釜をぐらぐら煮立ている。突然、噴き出したものがセリフとなり、会話らしきものが生れる。
何が起こっているのか、起こることになっているのか。ここらまで煮立つといよいよ「原作」を、という気になってしまう。
挑戦してみて年内に読了できるだろうか?
一晩経って「3人」について余計な想像をめぐらす。
とくに初めての永山香月さんの衣装、仕草、目線は実にSF/マシーン的。
先日観に行った「萩尾望都ポーの一族展」に触発され...レッド・星、阿修羅王、あるいは「エクス・マキナ」のエヴァ(AVA)。
永山さん「阿修羅王」、崎田さん「オリオナエ - プラトン」、河原さん「シッタータ」
こんな配役で観てみたい。