夢見る喜世子レヴュー 公演情報 ピストンズ「夢見る喜世子レヴュー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/08/18 (日) 16:00

    座席1列

    出演された役者の皆さんは、お名前と役が、現状わからなくて恐縮ですが、本当に素晴らしかったです。

    舞台「夢見る喜世子レヴュー」(作・演出 小林涼太 )を、王子駅北口の花まる学習会王子小劇場で観劇。

    以前、他の舞台で印象に残る役者の橋本美優さん出演の舞台を観たくて。橋本さん、素晴らしかったです。

    そして、全役者の皆さん、圧巻でした。

    ネタバレBOX

    開演前
    開演までの20分間ほどのあの演出にはやられました。聞き耳を立てながら、1951年の有楽町のパンパンガールの世界にどっぷりと静かに入り込みました。

    オープニング
    圧巻です。

    序盤
    パンパンガールたちの仕事ぶり、生活ぶりが、厳しくも華やかに描かれます。微笑ましくて楽しく見どころ満載のカッコいいシーンの連続でした。

    中盤
    パンパンガールの取材記事を書く小説家と愚連隊の男性が、パンパンガールたちと交流し始めます。この頃から雲行きが怪しくなってきます。ひとりひとりの素性があからさまに独白されます。様々な事情と経緯があっての今。そして目指す将来。皆同じではない。ひとつの夢になど向かってはいなかった。

    終盤
    次代リーダーが徐々に精神崩壊していく段階が切なかった。そして、そしてその崩壊ぶりが圧巻でした。誰も前任と同じリーダーを求めていない。そうなってくれとお願いしたこともない。新しい世界を求めてバラバラになっていくパンパンガールたち。それは男たちもそうだった。

    ラスト
    正直、残念でした。
    この物語の実は…のことの顛末を、小説家がナレーション的に一気に長セリフで解説。この、実はの部分も劇中の物語で観客にわかるようになっていたらなぁと。この題材でトリッキーなことは織り交ぜなくてもよかったのではと、あくまでも個人の所感です。

    また、残念だったのは、劇中で流れたり、歌われたりする楽曲。その時代にはなかった曲が少なからず選曲されております。また、冒頭の電車音やパンパンガールたちの化粧ルームのセットが、現代にしか見聞きできなかったこと。そのようなことが劇が進んで行くほどに気になって、戦後から6年というか世界に入りきれませんでした。現代の風俗の群像劇を観ているような感じでした。こちらも個人的な所感です。

    満足度は★2なのですが、役者の皆さんがとても頑張っていたので★4です。

    台本を予約しましたので届きましたら読んでみたいと思います。

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    2019/08/18 22:10

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