第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』 公演情報 DULL-COLORED POP「第一部『1961年:夜に昇る太陽』 第二部『1986年:メビウスの輪』 第三部『2011年:語られたがる言葉たち』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    原発事故の被害をめぐる福島県内の苛立ちと、分断の様が大変生々しかった。県内の不安が県外の風評被害、偏見によって一層複雑にねじれる様子もよくわかった。テレビ局の報道部内のやりとりも、メディアの端くれにいるものとして思い当たることばかりだった。(以上、第三部についてです)

    第三部は、福島の分断とねじれ、メディアのさもしいあり方が浮き彫りになる舞台だった。「民主主義は、真面目な報道と相性が悪い」と。
    それに対して、どう向き合うべきか。方向を示す言葉がきちんとあった。「正しく語ることは、部屋を整理するのに似ている」「寝た子は起こすな、ではなく、寝た子は正しく起こせ」「ペンは世界とたたかえる唯一の武器だ」と。それに実質を与えていく仕事は、常に矛盾の中で挫折に次ぐ挫折だ。それでも、この旗を愚直に掲げたことに意味があったと思う。

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    2019/08/17 01:36

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