満足度★★★★
青春劇という題目性を則りつつも、しかるに高校演劇では上演されないだろう。建前を抉り出す。そして、「10代のいっとき」が露骨なまでにダンピングされていく。
戯曲に注文をつけるとすれば、それは、固有名詞の使い過ぎである。安易だ。「youtube」などのメディアは展開と関わっているから致し方ないとしても、炭酸飲料をそこまでプッシュする必要性はない。いや、炭酸飲料に限らず、流行語を盛り込み過ぎだ。
※ネタバレ参照
ノリをつぶさに学び、イマドキ感を構築しているようであった。未来と過去の話なのに未来感がなく、むしろ過去より未来の方がノスタルジーだったのは示唆に富む。
つまり、過去であれ「今」は動くのだ。