ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~ 公演情報 東宝「ブラッケン・ムーア ~荒地の亡霊~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★

     「家族の深い悲しみと再生を描く感動の物語」・・・なんて言われていますけれど、心地よい余韻などは残りませんでした。
     昔の脚本なのかな・・・と思っていたら、そうではないのですね。私には、資本主義への批判的な主張がメインテーマのように感じました。
     演者は豪華だと思いますよ(^_-)☆⌒

    ネタバレBOX

     上記のように見るのであれば、ハロルドは資本主義の権化であり、物語は、愛や連帯の欠如をあぶり出すための逸話を重ねているというような構造になると思うのですけれど、テレンス、エリザベスの行動の動因が了解可能域から少し外れていて・・・というか、共感できるレンジ内になくて・・・最後に出てくるエドガーも、その前に発見される手帳も生かし切れてない気がするし、テレンスの憑依されているような芝居も、日々エドガーの思い出が薄れていくテレンスが演じている動機が不詳だし・・・エリザベスとテレンスの関係性も微妙な表現だったし・・・亡霊を物語に引っ張ってきた背景には、資本主義の幻想っていうことのほかに、クリスマスキャロルへのオマージュみたいなものもあったのではないかと推測するのですが、そんな思い込みは満たされることなく、少しさみしい気持ちで帰途についた私なのでした。(T_T)

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    2019/08/11 22:39

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