満足度★★★
鑑賞日2019/07/09 (火) 19:00
【洋=レイ・クーニー「ファニー・マネー」初日】
1995年10月に紀伊國屋ホールでの東京ヴォードヴィルショー版を観て以来24年ぶりだったが、当時抱いた「小骨が喉に刺さったような」違和感は今回も健在。(爆)
いや、それは演出や演技によるものではなく、脚本と自分との相性が悪いのだと改めて確認。
ネタバレを回避して言うなら騒動の原因である主人公の行動(と結末)に共感できない、あるいはその幸運(?)に嫉妬して(爆)感情移入できないこと、そしてダークもしくはブラックな部分(重婚どころではないヤバい犯罪が絡む)がファルスとそぐわない(私見)ことによるもの。
その点を別にすれば窮地から逃れるためにとっさについた嘘からさらにピンチが訪れたり、それを知らない者で混乱が広がるなどのドタバタはいかにもレイ・クーニーで大笑いできるんだが。
なお、終盤でやっと登場する人物の衣装はこのテの演目に相応しいマンガチックなもので、大いにウケる。