存在しないが 存在可能な 楽器俳優のためのシナリオ 公演情報 シアターX(カイ)「存在しないが 存在可能な 楽器俳優のためのシナリオ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

     昨夜に続いての観劇。シナリオ基本コンセプト、基本演技等は無論変わらない。変わったのはアドリブ部分と自分が座った客席の位置である。初日は前列2列目、下手の席に座ったので年のせいで視力の落ちた自分にも、細かい所迄手に取るように拝見できたのだが、今日は上手最後列に近い席に座ったので、見え方が随分異なることに我乍ら驚かされた。
     然しシャフェルの提示した今作と創作法は実に示唆に富むと同時にその理論を具現化してみせたペシェックさんの実力は、その歩き方、身のこなし、背筋の伸びた、それでいて一切力みの無い姿勢、呼吸、無駄の無い身体鍛錬が日常総てに於いて実践されていることから紡ぎ出される結果としての滑舌の良さと集中力、周囲に張り巡らされた五感の網の目の緩急自在と的確性、それを可能にする焦点化の能力など、彼が存在する至る所に天網のような時空が存在し動き続けることの凄さが、我ら観客にひしひしと伝わってくる。
     2日目なので時間の許す限り、昨夜購入したシナリオも読んでみたが、時間の無い自分は上下2段組みの20%程度を読んだに過ぎない状態で今日拝見したのだが、初見のインパクトをなぞるように、また記憶との対比で私自身を試すようにしながら拝見した。結果は、矢張りペシェックさんの存在そのもの、生き方そのものを賭けた内側から発する表現の自由闊達、いたずらっ子(アルレッキーノ的、即ちトリックスター的な生き様の素晴らしさとそのような生き様からしか生まれない現実化された自由な内面からの表現の素晴らしさ)といたずらっ子であるが故に通常の形では表現できないような、7月1日、恩師の死による魂の傷の昇華の凄さである。必見の舞台だ。この内実の一端が、2日間のワークショップによって開陳されることになる。無論、華5つ☆舞台は7日14時の1公演を残すのみ、観るベシ。8、9日13時からのワークショップは既に参加者は締め切られたが、見学は可能。詳細はシアターXに問い合わせるか、HPで確認のこと。公演は観なければ生涯の損になるぞ!(若干の追記をした。自分はワークショップを2日間見学したが、自分の世界に向き合う姿勢への自信を深めることができた。僥倖と言って良い体験をした)

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    2019/07/07 05:05

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  • 皆さま
    ひとまず、お疲れ様でした。
    素晴らしい企画と実践でした。
    心からお礼を申し上げます。
          長谷川 明(ハンダラ) 拝

    2019/07/10 14:01

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