山猫 / 辺獄の葡萄 公演情報 牡丹茶房「山猫 / 辺獄の葡萄」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/06/10 (月) 16:00

    価格3,000円

    【山猫】(3ステージ目)
    山中でひっそり(?)暮らしている村長(むらおさ)とその息子たち、野生児のような娘と拉致された(?)母性の塊のような慈しみ深い女性が織り成す物語。
    設定や雰囲気から鵺的「死旗」や鬼の居ぬ間に「土蜘蛛-八つ足の檻-」を連想。それらがお好きな方は本作も気に入るのではないか?
    また、最近の某政治家の炎上発言に通ずる部分もあってニヤリ。

    いやしかし男尊女卑の権化のような男たちがほぼクズばかりで、その対比もあって「野生児(台詞はなくせいぜい唸り声までなので表情や動作だけで感情などを表現するのがスゴい)」の世話をする女性が神々しくさえ見えてしまうんだなぁ。
    そうして、「どう着地させるんだろう?」と思いながら観ていたが、訪れた結末に「あ、それな♪」と大いに納得。

    あと、描かれている山中の雰囲気を伝える音響や炎の揺らめきを筆頭とした照明効果も芝居に臨場感を持たせるのに大きく貢献していたと思う。

    ネタバレBOX

    降り出した雨による山崩れで男たちが埋もれるという結末はまさしく「天罰てきめん」だが、雨の効果音とその後の轟音により山崩れが(台詞で語られる前に)察せられるというのもまた巧み。

    あと、亡くなった者を放り込む「塚」に貞子の井戸も連想。(笑)

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    2019/06/10 23:32

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