山猫 / 辺獄の葡萄 公演情報 山猫 / 辺獄の葡萄」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.2
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★

    「山猫」
    だけどそれは愛じゃない
    藁の敷き詰められた地下の狭い空間
    演劇という区切りを外から眺める僕らの有り様は
    そういうのと何ら変わらない
    ただクローズアップされた彼らの短い場面をみて勝手に色々思うだけ
    だから僕らが見ているそれは愛じゃない
    彼らが感じたそれは愛じゃない

    「辺獄の葡萄」
    もう一つの「山猫」と対比させられる、してやられたりの作品
    浅見さんの強さ太さ悪党っぽさがキャラや物語に信頼を与えていた
    結局狂気というのは見知らぬ他人の事情によって動く世界であって
    自分の道理と他人の道理が重なる部分を檻で囲って舞台上で見せてくれる作品

  • 満足度★★★★★

    牡丹茶房『山猫』観てきた。
    最高!!めちゃくちゃ面白かった!牡丹茶房のギャラリー公演が最高であるのはもう既知だったけど、それでもさらに上をいってきた。あぁもう好き。人間の狡猾さを十分に堪能できる作品で鳥肌オブザイヤー受賞した。観劇後に動物と人間の違いがはっきりと理解できたの怖い。

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/06/11 (火) 14:00

    価格2,000円

    【辺獄の葡萄】
    「山猫」から時を経た同じ山中、女系集落があるとの情報を得て取材に訪れたライターが見たのは「もう一つの地獄」……。
    「山猫」とは舞台となる土地が同じだけでなく、(自粛:ネタバレBOXへ)な関連もあるし、設定その他が対照的でもあり対をなすシカケなので両編とも観ると相乗効果で面白さ倍増(個人差はあります(爆))、みたいな。

    ネタバレBOX

    「山猫」から40~50年後(推定)、「あの野生児」サチが長(おさ)となって治める集落は女性が主導権を握り、男性は1人だけという「山猫」の世界を逆転させたような共同体。
    がしかし、「裏の裏は表」のようにはいかず「地獄の裏返しはやはり地獄」。
    それは例えば高校などの運動部で虐げられた下級生が上級生になった時に腹いせをするような、あるいは「猿の惑星」のような(男性=人間、女性=猿)アンバランスゾーン。
    「報復の応酬ではろくな未来はおとずれない」という教訓か?(得意の深読み(爆))
    そしてそれは両編を観なければ気付かないことであろうし、観る順が逆だとまた違った印象になるかも?

    ところであの「塚」は山崩れの難を逃れたのかな?
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/06/10 (月) 16:00

    価格3,000円

    【山猫】(3ステージ目)
    山中でひっそり(?)暮らしている村長(むらおさ)とその息子たち、野生児のような娘と拉致された(?)母性の塊のような慈しみ深い女性が織り成す物語。
    設定や雰囲気から鵺的「死旗」や鬼の居ぬ間に「土蜘蛛-八つ足の檻-」を連想。それらがお好きな方は本作も気に入るのではないか?
    また、最近の某政治家の炎上発言に通ずる部分もあってニヤリ。

    いやしかし男尊女卑の権化のような男たちがほぼクズばかりで、その対比もあって「野生児(台詞はなくせいぜい唸り声までなので表情や動作だけで感情などを表現するのがスゴい)」の世話をする女性が神々しくさえ見えてしまうんだなぁ。
    そうして、「どう着地させるんだろう?」と思いながら観ていたが、訪れた結末に「あ、それな♪」と大いに納得。

    あと、描かれている山中の雰囲気を伝える音響や炎の揺らめきを筆頭とした照明効果も芝居に臨場感を持たせるのに大きく貢献していたと思う。

    ネタバレBOX

    降り出した雨による山崩れで男たちが埋もれるという結末はまさしく「天罰てきめん」だが、雨の効果音とその後の轟音により山崩れが(台詞で語られる前に)察せられるというのもまた巧み。

    あと、亡くなった者を放り込む「塚」に貞子の井戸も連想。(笑)
  • 満足度★★★★

    鑑賞日2019/06/09 (日)

    『辺獄の葡萄』9日14時回(80分)を拝見。

    ネタバレBOX

    烏丸棗(からすま・なつめ)さんの作品に接するのは『Maria』『渦中の花』に続き3本目。
    設定はどうであれ、概ね、こんなテイストなんだろうなという期待?を裏切らない、陰鬱な気分にさせられる人間ドラマだった。

    それから、(これはワタシだけなんだろうが)新宿眼科画廊のアットホームなスペースにも拘わらず、上演中、話の奥行きにつられたのか、集落の端から端までの光景が目の前に浮かんで来た。『Maria』を上演した星のホール、『渦中の花』の王子小劇場の舞台セットで観ているような、空間の広がりが感じられたのに、大いに驚かされたことを特筆しておきたい。

    【配役】
    傍島洋一郎(フリーライター。とある噂の真相を取材するつもりが捕らえられ…結果的に村落の秩序の破壊者となる)
    …浅見臣樹(あさみ・なおき)さん(『みのほど』以来の方)
    ガマ(ウツギの息子。甲高い声は去勢されたため。次第に洋一郎に親近感を抱いていく)
    …杉本等(すぎもと・ひとし)さん(熱演!)
    マタタビ(村の長老・サチの孫。実は不妊症。洋一郎と共に村を抜け出すはずが、彼に裏切られた?)
    …二ツ森恵美(ふたつもり・めぐみ)さん(舞台を拝見するのは三度目。根は誠実な役柄が似合う方)
    カシワ(シキミを慕っている?村の女)…田中祐理子さん
    シキミ(もともとは自殺をしに山に入り込んだが遭難、縁あって村に迎い入れられた余所者)
    …冬野泉(ふゆの・いずみ)さん
    ウツギ(ガマの母親。実母がサチを娘代わりに育てた経緯あり)…三浦久枝さん
    ダイダイ(マタタビと共に、洋一郎との子をなすように命ぜられた村の娘)…タナカエミさん
    サチ(村のリーダー。昔は、村の男たちに「子を産むための道具」として檻の中に住まわされていた)
    …丸本陽子さん(『渦中の花』以来、何度も舞台を拝見している方ながら、今回の扮装だと、もし街中でバッタリ出逢ったとしても、絶対、丸本さんだとはわからないだろうなぁ)

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