猩獣-shoju- 公演情報 壱劇屋「猩獣-shoju-」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    観た(※Team 獣)。

    ネタバレBOX

    ずっとふたりの俳優に目を惹きつけられていた。ひとりは湯浅春枝。もうひとりは高安智美。群舞が場面の大半を占めるが、その中でひときわ存在感を放っていた。このふたりのどちらかが出てくると、視線が惹きつけられ、じっと見入ってしまう。
    改めて演劇というのが、生身の本物の肉体によって表現される、ということを感じた。得物を本当に相手に当ててはいけない。当てないための努力、稽古、チームワーク、呼吸、それが求められる。そのことで痛み(死)を表現する、ということの困難。目の前で本当に起きていることなのに、ここで起きている出来事は本当ではない、演じられている、という意識がつきまとう。そこに観客がのれるかどうか、ということが賭けられている。
    60分、セリフがなく、アクションのみで物語が語られるので、人物造形は極めてシンプルであるし、テンションの高い音楽が鳴り続けるので、段々刺激に麻痺してきて単調に感じてきた。
    観客に愛されているのは非常に伝わってきた。それだけの実績と期待があるのだろう。単調とは言ったが、短さゆえの緊張感もあり、無事に終えた瞬間に観客は演者とともに完走した、という開放感もあるだろう。そこを共有できなかったのは残念(観客として自分が未熟であった)。

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    2019/06/10 11:06

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