ビューティフルワールド 公演情報 モダンスイマーズ「ビューティフルワールド」の観てきた!クチコミとコメント

  •  人物造形などにややステレオタイプな感はあるものの
    強靭な構成力が光る作品で、どことなく今風なチェーホフっぽい
    雰囲気があったり、ONEOR8、ハイバイなどの作風に通じる
    ところもあり、この作品のタイトルと観劇内容から、
    「アンナ・カレーニナの原則」や「いいは悪いで悪いはいい」
    「きれいは汚い、汚いはきれい」のセリフなどを想起した。

     人はそれぞれが多かれ少なかれ不器用さ、弱さ、狡賢さ、
    攻撃性、嫉妬、偏見、欺瞞、あさましさなどいろいろ
    やっかいな面を抱え生きているそれ自体俗物的で
    どうしようもない自己矛盾のかたまりかもしれないが、
    それらすべてをひっくるめて人に向ける作者の眼差しが
    鋭さだけでなく温かさ、優しさ、愛おしさにも溢れていた作品。

    ネタバレBOX

     特に、ドロドロの人間関係が次々と露呈し、座長の西條さん
    扮する、日頃はglobeを愛聴し寡黙に男は覚悟などと渋く
    決めていた高倉健ならぬ高倉健太が、こと女性関係にかけては
    不器用どころか実はめちゃくちゃ器用だったという覚悟が足りぬ
    とんでもない事実が発覚する第二幕は、衝撃的!

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    2019/06/09 18:05

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