満足度★★★★
現代向けの内容。
文字で書かれた憲法を芝居として観せる、そうすることでより分かり易くなる、とは形を変えて公演の中で言われたこと。テーマである”憲法論議”をする前から、すでに権利に関する伏線があり、劇中で民主主義の根幹ともいえる多数決に潜む問題指摘をする等、色々な形で憲法にある条文をしっかり描き出す、その構成は巧みである。
丁々発止の会話劇、その内容は極めて現代に向けて発信し改めて考えさせるもの。物語は、新たな「日本国憲法」の発布にあたり、国民に新憲法を理解・浸透させるため政府は小説家、歌人、新聞記者、劇作家、随筆家、広告文案家、等の言葉の専門家を集め文語で書かれた憲法を口語に直す作業を依頼したが…。
(上演時間2時間)