帰れない夜 公演情報 KAKUTA「帰れない夜」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    素晴らしい!
    この一言に尽きる。普通の朗読劇ではなく、演劇が主体で朗読はナビ役を担う。

    帰れない夜をベースに4作品を、その部屋で読んでるように錯覚させる手法、演出の上手さに感動しました。

    「本当にあった怖い話」のような空気感。お勧めの舞台。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    田口ランディ『縁切り神社』の絵馬を提げる白くてピクピク動く無数の手に恐怖を感じるほどの演出の上手さにおののく。田口ランディの作品はどれも好きだが、文脈を乱すことなく丁寧に作りあげた作品だと思う。
    お互いに好き同士の男女が自分の本当の気持ちを伝えられなくて、絵馬に書かれた文によって、まっすぐに人を思う心を取り戻す。幽霊になったMOの存在感も恐怖。

    小池真理子『生きがい』では事故で亡くしたのは夫と子供だと思っていたのが実は残されたのは夫だった。というどんでん返しが小気味良い。原扶貴子の演技がお見事。

    井上夢人『あなたをはなさない』は男に別れを切り出された女が彼と離れまいとした挙句に彼の手と自分の手を瞬間接着剤でくっつけてしまう。怒った男は更に女を詰り離そうとするが女は今度は自分の顔に接着剤をつけて、男の残った手を自分の口と鼻を塞ぐように接着させて自殺を図る。

    朱川湊人「昨日公園」最後にこの作品を持ってきたのはやはり巧みなのだ。
    遠藤は一度死んだ親友マチの命を助けようと昨日の公園に戻って一生懸命に翻弄するが運命には勝てず、親友を送り出す。大人になった遠藤はふと気付くと今度は息子が自分の為にかつての自分と同じように一生懸命に父の命を助けようと翻弄していた事が分かる。この作品では泣ける!遠藤の苦悩とマチの天真爛漫さにやられる。

    やがて、「帰れない夜」に舞台は戻り、「この部屋にいつまでも居たい。」と女が言い出した事によって、この部屋から逃げられなかった男は解放され、女は次の「この部屋に居たい。」と誰かに言わせるまで自分が出られないと知る。

    どのストーリーも素晴らしい演出によって見事にまとめられ満足して帰れる作品。他の作品も観たかったがスケジュールが空きがありません。ちょっと悔しいです。

    お勧めの舞台。





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    2009/04/08 17:01

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  • そうなのよ。朗読だけだと、そんなら本読めば?って思ってしまうでしょう?
    ところが今回は役者陣の演技力も見事でした。
    脚本は有名な作家のものですから不安はまったくないし、強いていうなら演出だよなぁ。なんて考えていましたが、これまた演出も素晴らしかった!
    たぶん、どなたが見ても不満はないかと。それどころか分かり易く大衆向きなので評価は高いでしょうね。観客の年代を問わないし。

    はい。その通り!異次元の異空間、という表現がぴったりの作品でした。

    ルートビアーズはワタクシ観てないからイケイケ感を知らなかったのだけれど、個人的にはイケイケは好きじゃあないから、今回観られて良かったですわ。

    惜しむらくは、もう一作観たかったのだけれど・・・最近こういったキャスト編成とかスタイル編成とかで2バージョンに分ける劇団が増えましたが、ホント困る。
    良い作品は観ないと後悔するし、予約しちゃってからつまらなかったらこれも後悔!(^0^)

    2009/04/09 11:30

    朗読劇って言うと、大抵朗読が主体で、せいぜい添え物にマイムが少々ってイメージがあるのですけど・・・。
    今回は演劇が主体で朗読がナビ役、ってのがまずいいですね・・。


    レビューを読むと、なんか異次元の異空間へ誘われるような・・・。
    なんとも、いい感じではないですか・・・。


    kakutaさんって、どうしても前作「ルートビアーズ」でみせたイケイケ劇団のイメージが強いのですけど、こんな作品も手がけるのですね・・。


    一つのテーマに、違う視点からスポットを当てて様々に照射する・・。
    いやいや、何ともいい感じです・・。

    2009/04/09 00:44

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