帰れない夜 公演情報 帰れない夜」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.3
1-8件 / 8件中
  • 満足度★★★★

    贅沢な空間
    「帰れない夜」。

    タイトルは在る意味自分の気持ちを表していました。

    ネタバレBOX

    作品選びが素晴らしいのか、演出のチカラなのか、

    板の上に立ち上げた時、こんなにも行間がクリアに
    劇場の空気に変換されるのかと嬉しくなった。

    演劇は演劇でしか出来ないことが在る。
    勘違いした駄作にもかなり多く出会ったけれど
    今回はわざわざ演劇にしたことが素晴らしかったと思います。

    もともとリーディングが好きな自分ですが
    このシリーズ、楽しかった、すっごく面白かった。
    再演希望します。
    大好きです。
  • 満足度★★★★★

    タイプの異なる「コワさ」5編
    いわゆる「ドラマリーディング」と一般的な「芝居」の両方の特色を併せ持った「朗読の夜」シリーズ第5弾(かな?)で、今回はテーマがホラー。
    それぞれタイプの異なる「コワさ」のある作品(原作もの4編+書き下ろし1編)をチョイスして、コワいばかりでなく笑いや感動と組み合わせたその構成・演出がとても見事。

  • 満足度★★★★★

    こちらも最高
    同時上演の「さとがえり」を観劇したのが初めてのKAKUTA体験でした。
    その作品が私には、嬉しい出会いでした。本当に楽しめる作品になっていた。
    で、もう1本の作品がどうしても見たくなり、千秋楽に観劇しました。
    こちらが、恐らく本来のKAKUTA芝居なのでしょう。朗読と芝居のセットです。
    これまた、心に響く良い作品でした。観に行ってよかったです。

  • 満足度★★★★

    新鮮な切り口と構成、アッパレ
    おー!意表をつかれました!!!
    朗読劇って言うから、「小劇場で、無名若手役者が、
    本読みなんかして興行として成り立つのか」って
    勝手に思ってました。
    ラブレターズを始め、源氏物語や百物語とか、
    一流ベテラン俳優が、そこにいるだけで存在感のある
    俳優が、朗読をするから感銘するのであって、
    オリジナルでもない作品を、どうするのかと、思っていたら、
    こうきましたか・・・

    読み手は、あくまでも狂言回しかストーリーテラーで、
    ちゃんとした芝居でした。

    非常に見応えがあるんだけど、1本多いな、ちょっと長い。
    あと最終話はクドい。
    これ10分は短くなるだろう。

    オムニバスだけど、舞台芸術もマッチしているし、
    背景の物語もあっているし
    小劇場ならではの、充実感はある。
    ただ勘違いして、いい作品だからといって、
    間違っても本多劇場に、この作品は
    もって行かないでね。
    作品のスケールが、あくまでもスズナリ止まり

  • 090408
    観劇

  • 満足度★★★★

    素晴らしい!
    この一言に尽きる。普通の朗読劇ではなく、演劇が主体で朗読はナビ役を担う。

    帰れない夜をベースに4作品を、その部屋で読んでるように錯覚させる手法、演出の上手さに感動しました。

    「本当にあった怖い話」のような空気感。お勧めの舞台。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    田口ランディ『縁切り神社』の絵馬を提げる白くてピクピク動く無数の手に恐怖を感じるほどの演出の上手さにおののく。田口ランディの作品はどれも好きだが、文脈を乱すことなく丁寧に作りあげた作品だと思う。
    お互いに好き同士の男女が自分の本当の気持ちを伝えられなくて、絵馬に書かれた文によって、まっすぐに人を思う心を取り戻す。幽霊になったMOの存在感も恐怖。

    小池真理子『生きがい』では事故で亡くしたのは夫と子供だと思っていたのが実は残されたのは夫だった。というどんでん返しが小気味良い。原扶貴子の演技がお見事。

    井上夢人『あなたをはなさない』は男に別れを切り出された女が彼と離れまいとした挙句に彼の手と自分の手を瞬間接着剤でくっつけてしまう。怒った男は更に女を詰り離そうとするが女は今度は自分の顔に接着剤をつけて、男の残った手を自分の口と鼻を塞ぐように接着させて自殺を図る。

    朱川湊人「昨日公園」最後にこの作品を持ってきたのはやはり巧みなのだ。
    遠藤は一度死んだ親友マチの命を助けようと昨日の公園に戻って一生懸命に翻弄するが運命には勝てず、親友を送り出す。大人になった遠藤はふと気付くと今度は息子が自分の為にかつての自分と同じように一生懸命に父の命を助けようと翻弄していた事が分かる。この作品では泣ける!遠藤の苦悩とマチの天真爛漫さにやられる。

    やがて、「帰れない夜」に舞台は戻り、「この部屋にいつまでも居たい。」と女が言い出した事によって、この部屋から逃げられなかった男は解放され、女は次の「この部屋に居たい。」と誰かに言わせるまで自分が出られないと知る。

    どのストーリーも素晴らしい演出によって見事にまとめられ満足して帰れる作品。他の作品も観たかったがスケジュールが空きがありません。ちょっと悔しいです。

    お勧めの舞台。





  • 満足度★★★★

    KAKUTA版「世にも奇妙な~」、
    なるほどタイトルに沿った内容の短編4つを別の視点からの新作で繋げて。どの作品も一瞬の空気の変化がインパクトに。125分。

    ネタバレBOX

    作家が全部違うので、作品のテイストはそれぞれ全然別もので。それぞれに感想を。

    『あなたをはなさない』
    絵として見せることで最初の行動の滑稽さが焦りに、そして恐怖に変わっていく様が具現化され、より効果的になっている。

    『生きがい』
    小説として一番文章力を感じた作品。これは逆に絵として見せるのがとても難しいが、役者の熱演とラストシーンの使い方でうまく落としている。もう一度観ると全体を通して微妙に感じる違和感をしっかり捉えられる気がする。

    『縁切り神社』
    演劇的手法をうまく使った見せ方が冴える。話自体が怖い仕掛けをしてるというより、人の怖さを思い知らされる作品。

    『昨日公園』
    SF的な設定だけど、主人公の友情と努力、そして最後に待っている結末に感情移入しちゃいそう。ただ短編4編の中では本作が抜きんでて長く、それが全体をひとつとした作品としてみるとバランスを崩している気がする。話を成立させる上で必要不可欠なリフレインがあるのは仕方ないが、短編の一つとしてのこの作品の在り方には疑問が残った。

    『帰れない夜』
    違う世界の作品を繋いでいくオリジナル。隙間がある描き方に考える余地があり楽しめるが、最後の男の語りからの展開が長すぎるのか、喋りすぎるのかそれまでの作品の空気を瞬時に切り替えるでもなく徐々に濁していくようでちょっと残念。

  • 満足度★★★★

    ファンタジーさのあった2時間
    劇団初見。朗読と芝居がクロスして、かつ、ファンタジーさもあってすな゛らしかった。

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