満足度★★★★★
繋げたい想いが伝わって来た。なんとかしようという人々の想いが、トラブルも乗り越える力を産み出していた。大きな笑いを作り出したドタバタの結末は、終わらない彼らの続きに答えがあるのだろうと私は考えた。
ラジオから遠くなっていた私だが、昔々、地元のラジオの深夜放送にハガキを熱心に書いていたことを思い出した。今は簡単にメッセージをそのまま送ることが出来る。だが、ハガキなり手紙なり、書くときには何度も何度も下書きをし、何度も何度も見返した。つたないなりに丁寧に言葉を大事に書いていたように思う。それはそれを書くという事に想いを込めるという事ではなかっただろうか?この作品の最後の手紙に込められた想いはもっともっと大きくて、もっともっと愛おしいものだったと感じた。
本音を言えば、「河童村ブルース」の二番煎じかと思いもしたが、この作品はこの作品の温かさと優しさが溢れていたと思う。