第27班 本公演9つめ『蛍』	公演情報 オフィス上の空「第27班 本公演9つめ『蛍』 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2019/03/21 (木)

    21日に14時の【B】と19時の【A】を続けて観劇。 
    スケッチ集のように次々に見せた場はやがて4つの流れにまとまり、全体の三分の一あたり(推定)でそのうちの2つの関係が判明、さらに三分の二あたり(推定)で残り2つの関係も判明、そしてやがて……というトリッキーな構造は好みのパターンの1つ。
    なので1回目はそれらの関係を推し測りながら観て、2回目は知った上で観ることになり、見えてくるものも違ったり違わなかったり。(Bを観ながらAに出演するよく存じている方々の役を推測するのも面白かった)

    また、短い場を次々にテンポを損なわず見せる複数の場を同居させた装置や、現在と過去の同じ人物を舞台に登場させて台詞をユニゾンや分担で言わせる手法、ラストで舞台上の2人に視線を集中させておいて照明を落とすことで観客に残像を見せる演出など、「演劇ならでは」のテクニックがふんだんにちりばめられているのもイイ。

    構成、演出とも第27班らしいもので大いに満足。

    ネタバレBOX

    併走する複数の場は序盤で4つの流れに統合され、全体の三分の一あたり(推
    オシダの流れとヤマトの流れが現在と過去の同一人物だと明かすのは「15歳違う姉がいる」というオシダの台詞から。
    また、同様にサトルとエイジが同一人物と明かすのは「エイジ」が(というかサークル内での呼び名がすべて)実名ではなくニックネームだと語ることで。
    このように2人の棋士の過去と現在を見せて終盤の竜王戦でその2人が対戦するという4つの流れが2つに統合され、それがまた交わるのはトーナメント戦の如し。
    で、その場面、天才と凡人(自称)の対局にどこか既視感を覚えたが、すぐに「ピンポン」のペコとアクマと気付く。終演後に深谷さんにその旨を伝えたら、意識されたそうで……当たりぃ♪

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    2019/03/31 23:35

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