伯爵のおるすばん 公演情報 Mrs.fictions「伯爵のおるすばん」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    タバコ臭かったような気がする

    長くて笑えるのが好きな方にはオススメ

    ネタバレBOX

    宣伝写真を見て、忠犬ハチ公よろしく可愛い女の子が帰らない伯爵の留守を守る「おるすばん」なのかと思いましたが、残念ながら「おるすばん」するのは男性です。
    お芝居としては五部構成。

    第一部は中世ヨーロッパ。都市部でブイブイ言わせている伯爵と離れて片田舎で暮らす伯爵夫人。そこに連れてこられた奴隷が主人公。喋らない、服も着れない男に、伯爵夫人は立派な服を与え、勉強を教えます。
    第二部は現代の高校。中世の服を着る奇妙な保健室の先生。あだ名は「伯爵」。病弱な女の子に愛の告白を受けます。
    第三部は近未来。不死身の当たり屋として名を馳せ、反社会勢力のトップとなった「伯爵」。敵対する組織に所属するチンピラと同棲する。
    第四部は未来。この星に生きる生命体はすでに「伯爵」のみ。調査に来た「宇宙家族」の娘に恋をされます。
    第五部は人類最後の日。30歳の女性と最後の日を迎えます。

    という訳で、西暦1500年くらいから西暦(でいうと)56億年くらいまでを駆け抜ける一人の「死なない」男の物語。
    物語を通底するテーマの回収が「すべての生きとし生ける者で行う大宴会」っていうのは……
    なんというか、「生」や「愛」に関する一つの提示として膝を打つものを持ち帰えれるのかと思った目論見が外れて残念。

    笑える点や細かい工夫とか、美術系とかとても良かったんですが、満点!という感じはちょっとしなかったです。
    あと、タバコの出てこない芝居なのにものすごくタバコ臭さを感じたのは私の勘違いかな?
    最前列でもないのに、「タバコの臭い」にちょっと現実に引き戻されたような気がしました。

    斉藤和義の「さよなら」が、今回もかかってました。お好きですね。

    吉祥寺シアターは2回目。前回は奇しくもMrs.fictions 15Minutes Made Anniversary。
    Mrs.fictions関連は10回目くらい。一番好きなのは「ミセスフィクションズの祭りの準備」。

    【観劇後 気づいたことその1】
    脚本読んで、登場人物等のお菓子縛り(?)に気がついた。
    第一幕のブルボン、モロゾフ、ロイズ、チョコモナカジャンボ伯爵の辺りは分かってたけど、途中のカバヤ、後の方は名前の呼びかけもない人も居たりなんかして、分かりませんでした。

    【観劇後 気づいたこのその2】
    宣伝写真は、第二幕の伯爵に思いを寄せる女子高生が、長野の大学に通いつつ静養している時期のものなんですね。切ない2幕ラストを考えると、哀しい気分が込み上げてきます。

    【観劇後 気づいたこのその3】
    「月がとっても睨むから」のチラシが入ってました!2019年8月リベンジ!期待してます!

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    2019/03/23 19:55

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